耳管開放症

耳管開放症とは

耳管開放症とは、中耳と上咽頭をつなぐ耳管が常に開いた状態になってしまう疾患であり、通常は自然に閉じるべき耳管が開きっぱなしになることによって、トンネルの中にいるような不快感を生じます。耳鳴りやめまいなどの症状を引き起こすこともあります。

頭を下げると症状が改善する、寝ているときは気にならないなど、頭に血が上っているときに症状が楽になることが特徴です。

耳管開放症の原因

耳管開放症の原因は、耳管の閉鎖筋の機能不全によって、常に開いた状態になってしまうことが考えられています。原因には、急激な体重減少、妊娠、感染症やアレルギー反応、口腔内の筋肉の不調などがあります。

耳管開放症の治療

治療方法には、まずは原因を取り除くことが大切です。感染症やアレルギー反応に対しては、抗生物質や抗アレルギー薬などを用いた治療が行われます。

軽度であれば時間と共に症状が消失することが多いです。鼓膜に薄いテープを貼る治療が著効することがあります。