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耳掃除に関して

耳垢がたまりやすい人の原因

間の機能には自浄作用というものがあり、耳掃除をしなくても勝手に耳垢が外に出る働きがあります。

しかし、誤った方法で耳掃除をしてしまうことで耳垢が溜まってしまう場合があるのです。

綿棒や耳かきなどで取るつもりが逆に押し込んでしまったり、イヤホンの装着によって、意図せず耳垢を押し込んでしまうことがあります。
また、子供の場合は大人にくらべて耳の穴の中(外耳道)が狭いため、耳垢が溜まりやすい傾向にあります。

このような原因で耳垢が溜まってしまい、外耳道をふさいでしまう状態のことを耳垢栓塞(じこうせんそく)といいます。
耳垢栓塞の場合は、自分で耳掃除をすると悪化する恐れがあるので、耳鼻科でお掃除することが必要です。
また、湿ったタイプの耳あかは外耳道に詰まりやすく、耳垢栓塞の原因になりやすいです。

プールや入浴で耳に水が入った際に耳垢が膨張して耳に詰まり、症状が強くでることもあります。
そのため、幼稚園や学校のプールの前には耳鼻科で耳掃除をすることをおすすめしております。

ご家庭での耳掃除のやり方

耳掃除は正しい方法で行わないと、外耳道や鼓膜を傷つけてしまったり、逆に奥へ押し込んでしまうことがあります。
そこで、ご家庭での耳垢掃除の方法について解説していきます。
まず、耳掃除では綿棒など先の柔らかいものを使用することをおすすめします。
外耳道の皮膚を傷つけてしまうと外耳炎の原因になり得るからです。
耳掃除をするのは外耳道の入り口近くだけで問題ありません。奥の方の耳垢は自浄作用により自然と外側に出てきます。
したがって、無理に擦ったり、奥まで道具を入れないようにしましょう。
頻度は1~2週間に1回のペースで十分です。

耳掃除だけで耳鼻科を受診しても良いの?

耳垢の除去は耳鼻科医にとって基本的な処置ですので、遠慮なく受診していただいて結構です。
耳鼻科で耳掃除をすることで、鼓膜や外耳道を傷つけるリスクを下げることが出来るからです。
また、耳掃除の際にご自身では気づけなかった耳の病気を発見することもあります。
単なる耳垢が溜まっていると思っていたら、実は病気だったというケースもあります。
耳垢の除去は立派な医療行為です。遠慮なく受診してください。

耳掃除が原因で起こりやすい、耳の疾患について

ご家庭での耳掃除が原因で、耳の病気にかかることがあります。
各疾患ごとに症状と理由を説明していきます。

耳垢栓塞

耳垢栓塞とは、耳垢が溜まることで外耳道をふさいでしまう状態のことをいいます。
外耳道をふさがれてしまうと音の聞こえが悪くなったり、耳に圧迫感が生じたり、耳鳴りが起こったりする場合があります。
また、耳垢栓塞が原因で外耳炎になることもあります。

治療方法

耳垢鉗子や吸引管などの機器を使って、外耳道を塞いでいる耳垢を取り除きます。
また、耳浴という耳垢が硬い場合は専用の水を使って柔らかくし、数回に分けて取り除くこともあります。
治療は通常1回の来院で終了します。
耳垢栓塞になりやすい方や、耳掃除が難しいお子様は定期的に耳鼻科に受診することをおすすめします。

外耳炎(外耳道炎)

外耳と呼ばれる、耳の穴の入口から鼓膜までの部分で炎症を起こしている状態のことです。
耳掃除やイヤホンの装着などで外耳道が傷つき、その傷口に細菌などが感染して炎症を引き起こします。
症状は耳の痛みや痒み、あかみが良くみられます。痒みが気になることで更に傷つけ、悪化させてしまうこともあります。

治療方法

膿や感染した分泌物などがある場合にはその除去を行った上で、点耳薬や内服薬により治療します。
抗生物質を使用することもあります。

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