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慢性上咽頭炎とは?

慢性上咽頭炎は、上咽頭の炎症が持続的に続く病状を指します。この状態では、咳、喉の痛み、喉の不快感、声のかすれ、時には耳の不快感などが現れ、これらの症状が慢性化してしまうことが特徴です。常に咳が出る、喉の違和感が続く、といった感覚に悩まされる方が多く、これらの症状が日常生活に影響を与えることもあります。

慢性上咽頭炎の原因

慢性上咽頭炎の原因は複数あり、一人ひとり異なる場合が多いです。アレルギー、特に鼻アレルギーは、上咽頭の炎症を引き起こしやすく、アレルギー反応により引き起こされる炎症や刺激が原因で慢性化することがあります。また、乾燥した環境、タバコの煙、大気汚染などの環境因子も、上咽頭の粘膜を刺激し、慢性の炎症を引き起こすことがあります。 ウイルス性の炎症(一般的な風邪、インフルエンザ、新型コロナなど)後に上咽頭の炎症が残り、不快な症状が続くこともあります。

さらに、胃食道逆流症(GERD)も、慢性上咽頭炎の一因として知られています。胃酸が食道を逆流し、喉に達すると、それによる刺激で咽頭炎が発症することがあります。

慢性上咽頭炎の治療

慢性上咽頭炎の治療は、原因や症状の度合いによって異なります。アレルギーが原因の場合、アレルゲンを特定し、それを避けることが第一歩となります。また、アレルギー症状を緩和する薬物治療も併せて行われることが多いです。

抗生剤の一種や漢方薬を組み合わせ数か月かけて内服してもらうことがあります。 状況をみてBスポット療法をお勧めすることもあります。

胃酸逆流が原因の場合、逆流を抑制するライフスタイルの見直しや、逆流を抑える薬を服用することで、咽頭の炎症を緩和するアプローチが採られます。

環境因子による慢性上咽頭炎に対しては、適切な室内の湿度の管理、空気清浄機の使用、タバコの煙を避けるなどの対策が効果的です。

それぞれの原因と症状に適したアプローチで、慢性上咽頭炎の不快な症状を和らげ、日常生活の質を向上させるサポートを行います。
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