〒498-0021 愛知県弥富市鯏浦町車東41-1
TEL: 050-3185-9194

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することによって引き起こされる状態です。この病態は、食道と胃の境界にある下部食道括約筋の機能不全が原因で起こります。胃酸の逆流は、食道の粘膜を刺激し、炎症や損傷を引き起こします。主な症状には胸焼け、食道の痛み、咽頭痛、声のかすれ、慢性的な咳などがあります。

耳鼻咽喉科の観点からは、逆流性食道炎は喉の不快感や慢性的な咳、嗄声、小児では反復性中耳炎として現れることがあります。

逆流性食道炎の原因

逆流性食道炎の発症にはいくつかの要因が関与します。主要な要因は下部食道括約筋の機能不全であり、これにより胃酸が食道内に逆流します。その他の要因には肥満、食事の内容(脂肪分の高い食事、カフェイン、アルコール、タバコ)、ストレス、一部の薬剤の使用などがあります。

また、妊娠や食道の解剖学的異常、食道の動きが悪い状態(食道運動障害)も、逆流性食道炎のリスクを高めます。

逆流性食道炎の治療

逆流性食道炎の治療は、生活習慣の改善と薬物療法によって行われます。生活習慣の改善には、食事内容の調整(脂肪分の少ない食事への変更、小分けにして食べる)、体重の管理、禁煙、就寝前の食事を避けるなどです。薬物療法としては、胃薬や漢方薬で胃酸の分泌を抑制し食道の粘膜を保護します。
Copyright © こもれび耳鼻科クリニック All right reserved.