急性喉頭蓋炎

急性喉頭蓋炎とは

急性喉頭蓋炎は、喉頭蓋（声帯の上部に位置し、飲食時に気管への食物の侵入を防ぐフタのような構造）の急激な炎症を指します。

非常に痛みや苦痛が強く、唾液が呑み込めなくなり声も出せなくなってきます。 横になって寝ると息苦しいので起き上がってしまいます（起坐呼吸）。

扁桃周囲膿瘍や深頚部膿瘍など深刻な感染症に進行・合併することも多く非常に危険です。

急性喉頭蓋炎の原因

急性喉頭蓋炎はウイルスや細菌感染によって引き起こされます。特殊な菌が原因という訳ではなく、通常の風邪症状から発症することが多いです。

健康成人でも発症することがあります。

急性喉頭蓋炎の治療

健康な成人で嚥下が可能な初期であれば強力な消炎鎮痛を図る内服薬で治療します。 糖尿病や免疫抑制剤を使用中の方など、易感染状態の方は数時間で病状が悪化し窒息死する事があります。

入院点滴加療が必要となることも多く、腫脹が強い場合や進行が速い場合などは挿管、緊急気管切開を行います。